かまぼこと木製品が名産の小田原は南は相模湾、西は箱根に面しています。「ひきよせ」はそんな自然豊かな小田原に木工場を構えるラ ・ルースから生まれたブランドです。 ラ・ルースでは積極的に地元の材(特に間伐材)を使用。「ひきよせ」のヒノキシリーズは小田原の間伐材で作られています。 また、もともと平安時代から伝わる「木地挽き(きじびき)」技法と特殊な接着技術で木の器を作ってきました。その技術に、KAICHI DESIGN の山田 佳一朗氏が加わり、より日常の生活に馴染むデザインが誕生しました。 |
ひきよせは「木地挽き」と呼ばれる技法で作られます。 まず板を棒材にして割れや節のある材を除き、一枚の寄木の板にします。それを断面が斜めになるように3つの輪にカットし、内側の円板を底面に、外側の輪を上段に接着することで立体の器ができます。そのため無垢から削るのと較べて1/3の材料で済み、各段を90°回転して接着することで割れやゆがみを抑えています。 「材をバラバラにして改めて接着し直し、くり抜いてまた立体に接着して挽く」という作業は、時間も手間もかかりますし、職人さんの技術も必要になります。 しかしこの「材を無駄にせず美しい品物を作る」伝統技術は今こそ注目されるべきエコな製法と言えます。 ◎ひきよせのひきよせの技法 紹介動画はこちら |
山・川・海に囲まれた自然豊かな小田原に工場を構え、先人の知恵と柔軟な発想を元にものづくりを行っています。例えば「ひきよせ」の接着段階では、小田原寄木の技術をベースとした門外不出の独自の接着方法を採用することで強い器を作ることができています。 都内の中小企業とデザイナーとのマッチングを目的に、東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」にて、カイチ・デザインの山田佳一朗氏とのマッチングが決定し、「ひきよせ」が生まれました。2014年にグッドデザイン賞受賞後、2015年にはパリで行われたメゾン・エ・オブジェに出展し、海外からも大きな注目を集めました。 |
価格:2,750円(税込) ~ 3,300円(税込)
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